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EV(電気自動車)と自動車保険

前職では自動車保険を販売していました。

安全装置などにより事故率は減っているのですが、2024年1月の料率改定では一部の保険会社を除いて保険料は値上がりをしています。

おそるおそるエンドユーザーさんに更新の案内をすると「なんでも値上げだからね」と契約をしてくださいました。ありがたい話です。

最近はよくEV(電気自動車)のことを目にします。

脱炭素であるとともにガソリン価格の高騰を考えればコストダウンに繋がるからでしょうか某大手企業は数年のうちに社用車を全てEVにすると宣言しています。 個人的な感想からすると大都市では良いのでしょうが、地方、特に雪国で立ち往生してしまった時に大丈夫なのかな?と思うのです。

更に言いますと本当にコストダウンに繋がるのかな?という疑問がわきます。

実はEVの普及が早い海外ではEVの車両保険料の値段が上がってしまい、ついには保険会社が契約さえもしなくなっているというのです。

これは日本で事故率が減ったのに保険料が値上がりした理由と似ています。

確かに事故率は減ったのですが、値上げは一度事故が起きると部品などの修理費用の高騰で支払保険金が大きくなっていることに起因しています。

EVは事故が起きるとモーターは修理できるそうですが、他の部分についてはほぼ全て交換となり全損となることから支払保険金が大きくなり、結果保険料が値上がりした・・・とのことです。

今のところ日本ではガソリン車、ハイブリッド車、EVで保険料率が分かれてはいませんが、今後EVの普及が進むと燃料別の料率も導入されるかもしれませんね。



※2024年3月時点の内容となります

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